熱い缶コフィー diary

気持ちを込めて書かさせていただいてます。

第三の手記

 

私は成人を迎え、今年で二十一になります。

酒も覚え、遊び方も変わってきました。

 

週末の夜は悪友アツシと共に過ごすことが

多かったです。

(無論、最強の性欲を持つ2人でした。)

 

2人はよく相席ラウンジに足を運びました。 

 

酔いが回って、二件目にカラオケに誘うというのが

私たちの常套手段でした。

 

そこでイチャイチャパラダイスをして、

ホテルに誘うのが私の狙いでした。

 

勿論、必ずしもカワイイ子が出てくるとは限りませんし、カワイくてもずっと携帯を誘ってノリの悪い子もいます。

 

その度に、こちらは高い金だけを払い、

引き換えに虚無感を頂くのです。

 

そして、そのような女の子は

たくさんいるのです!!!

 

終電を逃した私たち2人は、暗い夜道を

地獄のような顔で歩きました。

 

近くの公園でタバコを吸い、

「これからどうする?」という言葉を繰り返しました。

 

相席ラウンジでは女の子は

付いてきませんでしたが、

代わりに強い性欲だけが私たちの背中を押してくるのです。

 

「抜きいくか。」

 

私は重い口を開きました。

アツシも頷き、2人は中洲の方へ歩きました。

(中洲とは福岡の繁華街のことである。)

 

これほどの敗北感はありません。

万を超える金を払い、性欲を満たそうとしているのですから。

 

2人は喋らずとも、この敗北感に毎回押しつぶされそうになるのです。

やがて私は不本意ながらこう言うのでした。

「2980にするか。」

 

2980とは、その名の通り2980円で

手のみのサービスを受けられるお店です。

 

私たちは閉店間際に滑り込み、

結局2980円で性欲を満たすのでした。

 

そんなアツシは今日(8/1)が誕生日らしいです。

「おめでとう。また相席なり麻雀なり行こう」

と友達の下村も言っていましたよ。

 

 

追記

この物語は第一の手記から

全てフィクションであります。

 

 

 

 

 

 

第二の手記

 

私は最強のデュエリストにはなりませんでしたが、

やがて地元の中学校に入学しました。

 

14歳になり、学年の皆の顔がようやく

分かるようになった頃、

ある噂が学校中に回ったのです。

 

「シヅ子、太一のことが好きらしいよ。」

 

シヅ子は学年一の色女でありました。

頭も良く、スポーツも万能で乳も大きい。

無論、学校中の男はシヅ子に好かれるために

あらゆる手を尽くしました。

(実ったことはありませんが・・・)

 

私はシヅ子のことは苦手でした。

美人だとは思っても、なぜか好きにはならなかったのです。

 

それもそうでしょう。

私には想う人がいました。

クニ子です。

 

クニ子は地味な女でありました。

成績もそれほど良くなかったし、

スポーツもそこそこ、

しかし、私の好きなショートカットであったのです。

 

目で追うごとに好きになりました。

 

ある秋の放課後。

私は教室に1人で残って勉強をしていました。

(宿題をやっておらず、罰として課題を与えられたと

記憶しています。)

 

ふと斜めを見ますと、クニ子のリコーダーが

剥き出しになっていたのです。

 

私は思わず席を立ち、近くまで寄りました。

 

しかし、もしバレたら?

バレずとも私の中で、純愛と性欲が喧嘩し、

悩みました。

 

愛する女を裏切ることになります。

しかし、14歳の私の性欲の強さは太平洋でも

測りきれないほど溢れていました。

 

悩みました。純愛と性欲、葛藤しました。

 

考えた私は、シヅ子のリコーダーを舐め回しました。

 

私のことを好いているのだし、性欲も満たされる。

この時私は自らのことをエジソンだと錯覚したのです。

 

 

 

 

第一の手記

 

欲の多い生涯を送ってきました。

 

私は福岡の中心から少し離れた場所で

生まれました。

 

名は西園太一と言います。

 

不自由のない暮らしを送ってきましたが、

私には人間というものがわからないのであります。

 

大体の道理は理解して生きてきた

つもりなのですが、

どうも「欲」という部分に関しては、

皆目見当もつきません。

 

四年生になる手前でしょうか。

私の周りで「遊戯王」が流行しました。

 

カードを集め、ヴァトルするという方式で、

男達の中では、遊戯王によるカーストすら

出来上がっていたように記憶しております。

 

いかに強いカードを手に入れるか、

いかに強いカードを手札に加えられるか。

これに人生を賭けておりました。

 

一般的な公立小学校の出でありますので、

手緩い授業の間、私はそのことばかり

考えていたのであります。

 

ある日の放課後、私は戦友と共に

「カードショップ」に向かいました。

(無論、セブンイレブンのことにございます。)

 

私は、カードパックに手をかけ、

レア抜きをしました。

 

狙いのエレメンタルヒーロー・ゴッドネオスは

勿論、出ませんでした。

 

私は、財布の中の小銭とゴッドネオスの強さを

天秤にかけ、もう一度パックを買う決断をしました。

 

当たったのは、エレメンタルヒーロー・エッジマン

でした。

 

ゴッドマンは当たりませんでしたが、

そこそこ強いエッジマンを当てることができました。

 

私の欲の7割は満たされた気がしましたが、

3割分モヤモヤしておりましたので、

うちに帰り、それとなく

自らの股に手をかけました。

 

初めて私が自慰行為を行ったのが、

この時であります。

 

私は夢見心地の中、眠りにつき、

次の日にはゴッドネオスのことは

とうの昔のことのように忘れていたのでありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はしがき

 

私は、その男の写真を三葉、見たことがある。

 

一葉は、その男の少年時代とでもいうべきであろうか。八歳前後かと推測される。

 

野球をしているのだろうか。

色黒で使い古したキャップを被っている。

ちんぽの皮も被っていることが易く推測される

くらい幼き顔である。

周りには同じようなガキンチョが数人群れている。

 

男は、真剣に何かを選んでいる様子である。

ほかに、何の欲望見えない。

ただ、一点に集中しその「モノ」にのみ

全神経を集中させている。

 

しかし、その姿の陰に少しばかりの野望が

見受けられる。

 

八歳程の精通もしていないガキに

少なからず野望がうかがえる。

 

何とも奇妙な写真である。

 

第二葉の写真の顔は、これまた何とも奇妙で

今度は何か神妙な面を垂らしている。

 

学生服に身を纏った男は、誰一人居ない教室で

ただ一点を見つめている。

 

その面持ちは、何と言えばいいだろうか。

「葛藤」という言葉を使うべきであろうか。

 

自分の欲望と理性を天秤にかけ、

考え込んで佇んでいる。

 

世間の生きづらささえ感じさせるその表情に

私は恐ろしさを覚える。

 

もう一葉の写真は、成人した姿だろうか。

垢抜けており、大人の身体つきである。

 

夜道を友と思われる男と二人で歩いており、

どちらの顔も疲れきり、戦争に負けたような

絶望感が伺える。

 

何ともカッコ悪い様で、

何とも私に嫌な気持ちにさせる。

明日を生きる光さえも感じさせない、

只々寂しい表情である。

 

 

 

 

 

 

 

 

運命の出逢い

 

よく「運命の出逢い」という言葉を耳にする。

 

その度に1年半彼女のいない俺は

"しょーもない"という言葉で片付けていた。

 

しかし、今までの俺の考えを一転させる

出来事が起きた。

 

俺は地下街をスマホを見ながら1人で歩いていた。

 

すると、前の障害物を避けようとした女性が

こちらにぶつかってきた。

 

本来ならば、避ける事が出来たが、

俺はスマートニュースの恋愛コラムに夢中で

気がつかなかった。

 

「あ、すみません!!」

 

と女は言った。

 

「これが運命ってやつか」

 

と俺は思った。

 

美女の街博多で、女性とぶつかったのである。

こんな低い確率を引き当てたのである。

 

「いえ、大丈夫ですか?」

と振り向いた俺は驚いて、

先ほど食べたチキン南蛮が飛び出しそうだった。

 

ニキビ面のぽっちゃり女がよろけて

立っていたのである。

 

俺は運命を責めた。

これが美女ならば・・・

 

今日決めたことはただ一つ。

 

街を歩く時はスマホを見ながら歩こう。

 

 

博多の男

 

筆を取らずにはいられなかった。

 

7月15日4:59

 

山笠のフィナーレ追い山が走り出す。

 

男たちの「おいさっ」という声とともに

山を担ぎ、街を走る。

 

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感動した。

 

男たちが一つのことを汗を流して作り上げる。

なんて素晴らしい祭り。

なんて美しい行事なんだ。

 

そこに邪念など一切ない。

ただひたすらに声を出し、担ぎ、走っている。

 

ここ数年で一番な感動。

いやーまさかこんなに感動するとは。

 

この気持ちを忘れないために書いた。

 

3日連続相席屋に行った俺は

なんて情けないんだろうと。

北三黒と深い衝撃

 

キタサンブラック

言わずと知れた名馬である。

 

北島三郎の馬で、G1レース7勝。

日本競馬界での歴代トップの成績である。

 

俺はこの馬を軸にしなかった。

その度に当たり前のように勝ち、

オーナーの北島三郎が「祭り」を

熱唱するのだった。

 

俺は負け馬券を握り締めながらこの「祭り」を

聴いていた。

 

だから「祭り」が嫌いだ。

 

そんなことを思い出していた最中、

合コンで知り合った女の子からメッセージが届いた。

 

「今度、きゃなと○○くんたちと4人で祭り行くよー」

 

もちろん福岡にいる俺はメンバーから漏れていた。

 

きゃなは合コンに来ていた4人の女子の中で

1番可愛い子だった。

 

祭りにいく○○は俺に

「祭りに行かんお前が祭りに行く俺に

意見してくんな。」

と心無い心を吐き捨てた。

(○○だけにまるまる太りやがって。)

 

俺はこの夏も皆が祭りを楽しんでいる中、

冷たい缶コーフィーに幸せを感じるだけだろう。

 

何はともあれ、この報告を聞いたときは

深い衝撃だったなぁ☆