熱い缶コフィー diary

気持ちを込めて書かさせていただいてます。

第一の手記

 

欲の多い生涯を送ってきました。

 

私は福岡の中心から少し離れた場所で

生まれました。

 

名は西園太一と言います。

 

不自由のない暮らしを送ってきましたが、

私には人間というものがわからないのであります。

 

大体の道理は理解して生きてきた

つもりなのですが、

どうも「欲」という部分に関しては、

皆目見当もつきません。

 

四年生になる手前でしょうか。

私の周りで「遊戯王」が流行しました。

 

カードを集め、ヴァトルするという方式で、

男達の中では、遊戯王によるカーストすら

出来上がっていたように記憶しております。

 

いかに強いカードを手に入れるか、

いかに強いカードを手札に加えられるか。

これに人生を賭けておりました。

 

一般的な公立小学校の出でありますので、

手緩い授業の間、私はそのことばかり

考えていたのであります。

 

ある日の放課後、私は戦友と共に

「カードショップ」に向かいました。

(無論、セブンイレブンのことにございます。)

 

私は、カードパックに手をかけ、

レア抜きをしました。

 

狙いのエレメンタルヒーロー・ゴッドネオスは

勿論、出ませんでした。

 

私は、財布の中の小銭とゴッドネオスの強さを

天秤にかけ、もう一度パックを買う決断をしました。

 

当たったのは、エレメンタルヒーロー・エッジマン

でした。

 

ゴッドマンは当たりませんでしたが、

そこそこ強いエッジマンを当てることができました。

 

私の欲の7割は満たされた気がしましたが、

3割分モヤモヤしておりましたので、

うちに帰り、それとなく

自らの股に手をかけました。

 

初めて私が自慰行為を行ったのが、

この時であります。

 

私は夢見心地の中、眠りにつき、

次の日にはゴッドネオスのことは

とうの昔のことのように忘れていたのでありました。